Mクラスのロッドで20~30gのルアーを遠投するのがサーフフィッシングの基本です。
しかし、激戦区の食い渋る魚は活発にルアーを追わないので、軽量なルアーで繊細にアプローチする必要があります。
20g以下のルアーを思い通りに操作できるMLクラスを探している方も多いことでしょう。
そこでこの記事ではMLクラスのサーフロッドを使うメリット・デメリットについて解説します。
9㎝クラスのミノーや軽量なジグヘッド+ワームを操作しやすいおすすめのロッドもご紹介します。
MLクラスのサーフロッドを使うメリット

軽量なルアーを投げやすい
MLクラスはロッド全体がMクラスに比べて柔らかいので、20g以下のルアーもしっかり重量を載せて投げられます。
自重も軽いので振り抜く速度が上がり、軽量なルアーであっても飛距離を伸ばせます。
水深のないサーフではフォール速度を遅くしてじっくり狙うことも多いので、MLクラスのメリットを生かせるでしょう。
また、飛距離が求められないサンドバー周りのブレイクを丁寧に探る釣りも得意です。
私は20g前後のルアーを投げやすいので、imaの「烈風」を投げるときに好んで使用しています。
ナイトサーフの攻略に最適
サーフはマヅメ時に狙うイメージが強い釣りですが、ナイトサーフも徐々に注目されるようになりました。
スローなただ巻きでアプローチするため、マイルドなティップを搭載したMLクラスが活躍します。
引き抵抗が小さいルアーを使用しても、適度にティップが入り振動を手元に伝えてくれます。
全く視界が効かないナイトゲームですが、ルアーの存在を見失うことはないでしょう。
バレにくくファイトも楽しめる
Mクラスよりもよく曲がるので、不意に突っ込まれてもロッドが追従してくれます。
ラインブレイクやフックの伸びを軽減してくれるので、ファイトに慣れていない方でも安心して使えるでしょう。
また、小物を掛けてもよく曲がるので、ダツやカマスなど引きの弱い魚でもファイトを楽しめます。
10月前半はヒラメの活性が上がってくるタイミングですが、ソゲサイズも多いのでMLクラスで引きを楽しむようにしています。
MLクラスのサーフロッドを使うデメリット

ヘビーなルアーを投げられない
MLクラスのサーフロッドはMAXルアー重量が35gほどですので、ヘビーなルアーは使えません。
向かい風が強いシーンや遠投性が求められるポイントでの釣りは苦手です。
30gのルアーはキャストできてもティップが負けてキレのあるアクションを演出できません。
また、青物のナブラが発生しても、MLクラスロッドでは飛距離が足りず眺めるだけの時間を何度も過ごしました。
フッキングが甘くなる
シーバスのように吸い込むようなバイトをする魚はMLクラスの柔らかさが武器となります。
しかし、ヒラメやマゴチのように噛みつくようなバイトの魚は掛けにいく必要があるのですが、フッキング甘くなります。
波打ち際で気を抜くとポロリと外れてしまうことがあるので、フッキングが甘いと感じた場合は追いアワセを入れることも大事です。
私は掛けた後、少し後ろに歩きながら追いアワセを入れることでバラシを軽減しています。
MLのサーフロッドおすすめ5選
20g以下の軽量なルアーを思い通りに操作できるMLクラスのサーフロッドをご紹介します。
バットパワーが強いロッドを厳選したので、不意に大物を掛けても安心してファイトできるでしょう。
ロングロッドの扱いに慣れていない方には「EARLY for Surf(99ML)」をおすすめします。
【ヤマガブランクス】EARLY for Surf(99ML)
ロングロッドの扱いに慣れていない方でも投げやすい
10ftを切る長さ、軽量なルアーでもしっかり曲げ込めるブランクスが特徴のロッドです。
ロングロッドの扱いに慣れていない方でもシャープに振り抜き遠投できます。
10~20gのルアーを投げやすいロッドですので、フィネススタイルに使うのもよいでしょう。
食い込みのよいティップを搭載しているので、活性の低いシーンではヘビキャロのズル引きで使って欲しいロッドです。
【ゼスタ】RUNWAY SRF 10ML
感度を生かしてアプローチするならこのロッド!
中・高弾性カーボンをバランス良くミックスすることで感度を高めたロッドです。
15g前後の軽量なジグヘッドを使用してもボトムタッチの感触が的確に伝わります。
よく曲がるロッドですが、ベリーからバットにかけては強めに設計しているので青物が相手でも負けません。
パラボリックテーパーのロッドですので、魚の動きを追従しやすくフックの伸びも軽減されるでしょう。

【テンリュウ】パワーマスターサンドウォーカー(PMS9102S-ML)
手首への負担が少ないバランスに優れたロッド
ジグヘッド+ワームは、シェイクやリフト&フォールなどのロッドワークでアクションを加えます。
手首に大きな負担がかかるのですが、このロッドはバランスがよいので長時間の釣りでも疲れません。
ベストは20gですが、45gのルアーまで投げられる点も魅力であり、Mクラスと同じ感覚でも使えます。
使用した感覚はシーバスロッドに近く、操作性にウェイトをおいたロッドと表現できるでしょう。

【ダイワ】オーバーゼア(103ML/M)
繊細なティップと強いバットを組み合わせて作られたロッド
10g以下のルアーを繊細に操れるMLクラスのティップに大型ヒラメにも負けないMクラスのバットを組み合わせたロッドです。
適度な張りを持っているので、リフト&フォールのアクションもレスポンスよく行えます。
また、ベリーまで曲げやすい点もこのロッドの魅力であり、小さい魚を掛けてもバラシが軽減されるでしょう。
大物を掛けたときは、バットまで曲げ込むと復元力を生かしてグイグイ寄せられます。

【ジャクソン】サーフトライブ(STHS-1082ML)
軽いルアーも遠投できるロッド
40tカーボン採用しているので、MLクラスの割には張りが強く軽いルアーも遠投しやすいロッドです。
他社のMLクラスに比べて硬いと感じますが、反発力を生かしてキャストできます。
大型ヒラメのトルクフルな抵抗も無視してグイグイ寄せるパワーがあるので、大物狙いの方にもおすすめです。
私のホームである遠州サーフはオオニベが釣れるようになったのですが、友人がこのロッドで60㎝クラスを仕留めました。

MLクラスのサーフロッドの超高速リトリーブが効く!

MLクラスのサーフロッドを使用する方の多くが、軽量なルアーを使ってネチネチ攻めています。
特にフィネスを意識している方はスローな釣りに傾倒してしまう傾向が強くみられます。
このアプローチ方法を否定する気はありませんが、激戦区では真逆のアプローチも効果的です。
私は「ショアラインシャイナーZ バーティス R125S」を使って超高速リトリーブでリアクションバイトを誘います。
周りの釣り人に「その速さで食う?」と聞かれますが、魚にしたら大したスピードではありません。
平気でガッツリ食ってくるので、MLクラスのロッドでスローな釣りを展開している方は、ぜひお試しください。
ルアーを回収するときのスピードを意識して巻き続けるとHITすることが多いです。
まとめ
MLクラスのサーフロッドは20g以下の軽量なルアーを使う方におすすめします。
ただし、サーフでは20g以上のルアーを使う機会も多いのでMクラスのロッドも必要です。
そのため、これからサーフフィッシングを楽しむ方は、2本目にMLクラスを購入するのがよいでしょう。
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