ショアからの釣り場として人気が高いサーフは、ヒラメやマゴチ、青物などを狙えます。
シーバスロッドやショアジギングロッドも代用できますが、専用のサーフロッドを用いる方が釣果は上がるでしょう。
ただし、サーフロッドは同じ価格でもメーカーによって実釣性能が異なるので、特徴をチェックして買うべきです。
そこでこの記事ではシマノが販売しているサーフロッドの特徴について解説します。
初心者から上級者まで腕に合わせて選択できるおすすめのロッドもご紹介します。
シマノのサーフロッドをおすすめする理由

私はダイワ党ですので、基本的にサーフロッドはダイワのロッドしか使いません。
それでもシマノのロッドをおすすめする理由は、ダイワのロッドより張りがあり反発力を生かして投げやすいためです。
これは数値化されたデータではなく、感覚的なものですが重いルアーも投げやすい特徴をもっていると感じています。
ダイワの「オーバーゼアシリーズ」が2ピースなのに対して、シマノの「ネッサシリーズ」は3ピース構造です。
3ピースロッドの方が、各節に役割を持たせやすくロッドの操作性が向上するので、構造的な違いと理解しています。
携帯性にも優れていますし、3ピースロッドの欠点とされる重さも技術力でカバーしています。
個人的な意見になりますが、ダイワの「オーバーゼアシリーズ」よりも「ネッサシリーズ」の方が完成度は高いです。
シマノのサーフロッドに使われる技術を徹底解説

シマノのサーフロッドは、遠投して広範囲を探りやすく、糸絡みも少ないので初心者にもおすすめです。
サーフの釣りで注目すべき技術力について解説しますので、ロッドを選ぶときの知識として役立ててください。
友人の「ネッサリミテッド」を借りて最も素晴らしいと感じたのは、「カーボンモノコックグリップ」です。
これは「ネッサエクスチューン」にも搭載されており、シマノオリジナルの高感度グリップです。
扱いやすい3ピース構造

シマノのサーフロッドは「ネッサシリーズ」として販売されており、その特徴は3ピース構造です。
各節に役割を持たせており、しなやかに曲がるベリー(#2)にルアーの重みを載せることで遠投できます。
バット(#3)はパワーを強めに設定しているので、30gを超えるルアーも軽い力で投げられます。
当然、仕舞寸法は3ピース構造の方が短くなり、10.6ftのロッドでも仕舞寸法は111.6㎝しかありません。
私が愛用しているダイワの「オーバーゼアシリーズ」は2ピースロッドですので、いつも車に積み込む際に羨ましいと感じています。
数字にすると50㎝ほどの差ですが、軽自動車でも気軽に積み込めるメリットは非常に大きいです。
感度を向上させるカーボンモノコックグリップ

ダイワ党の私が真似してほしいと感じているのが、カーボンモノコックグリップです。
手に伝わる感度が非常に高く、ラインを通してルアーと自分が繋がっている実感が湧いてきます。
小さいコツンとした響きが増幅されるような感度と表現でき、ルアーの動きも的確に把握できます。
以前は芯が露出して、投げるとミシミシ音がして折れるという話を耳にしましたが、現在は問題ありません。
パワーを生み出す強化構造

シマノのサーフロッドは「スパイラルX」「スパイラルXコア」「ハイパワーX」の3つの強化構造を用いています。
ロッドのねじれを軽減し、パワーロスの少ない操作を実現しているので、反発力を生かしてキャストできます。
魚を掛けたときも、意図する方向性を保持してくれるため、ブランクス本来の性能を発揮するでしょう。
エントリーモデルの「ネッサBB」でも、大型のヒラメと対峙できる十分なパワーを秘めています。
しっかりねじ込めるスクリューロックジョイント

シマノのサーフロッドは、ねじのようにひねることで固定力を高める「スクリューロックジョイント」を採用しています。
3ピースロッドでフルキャストしても全く抜ける感じがないので、安心してロッドを振りきれます。
外すときには反対側にまわすと簡単に外れるので、非常に便利なジョイントです。
カッチリとロックしているような感覚が信頼性を生み出すので、大物を掛けても安心してファイトできるでしょう。
シマノ党の友人が多くいますが、塩による固着などの不具合は聞いていません。
ライントラブルを軽減させるXガイド

エントリーモデルには一般的なKガイドを搭載していますが、上位機種には特殊な「Xガイド」を搭載しています。
「ネッサエクスチューン」に関してはチタン製の「Xガイド」を各節に搭載しています。
軽さや飛距離に関しての誉め言葉が多いガイドですが、注目すべき点は抜け感です。
PEラインの毛羽立ちが押させられるメリットの方が大きいと考えています。
ダイワのAGSのような見た目のインパクトこそ少ないものの、実釣性能は負けていません。
シマノのサーフロッドおすすめ5選
シマノのサーフロッドは技量と予算に合わせて初心者から上級者まで選べるロッドが揃っています。
おすすめはミドルモデルので「ネッサXR」ですが、はじめの1本には「ネッサBB・SS」を選ぶのもよいでしょう。
トーナメントでギリギリの戦いをする方には、ロッドの性能が一押ししてくれる「ネッサエクスチューン」をおすすめします。
搭載機能 | ネッサSS | ネッサXR | ネッサBB | ネッサエクスチューン | ネッサリミテッド |
---|---|---|---|---|---|
3ピース構造 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
カーボンモノコックグリップ | × | × | × | 〇 | 〇 |
強化構造 | スパイラルX・ハイパワーX | スパイラルXコア・ハイパワーX | ハイパワーX | スパイラルXコア・ハイパワーX | スパイラルXコア・ハイパワーX |
スクリューロックジョイント | 〇 | 〇 | × | 〇 | 〇 |
Xガイド | × | × | × | 〇 | 〇 |
【シマノ】ネッサSS(S104M)
リリースポイントが広く投げやすいロッド
「曲がるブランクス」をコンセプトに設定されており、ルアーの重量をしっかり載せると反発力だけで遠投できます。
スパイラルXとハイパワーXが粘りのあるパワーを生み出すため、大物を掛けてもじっくり勝負できます。
スクリュージョイントも採用しているため、「仕舞うときに抜けない!」といったトラブルも起きません。
基本性能が高いため「ネッサBB」を買うなら、少し予算をプラスして「ネッサSS」を選ぶ方がお得です。
【シマノ】ネッサXR(106MH)
30g以上のルアーを投げるならこの1本
MHパワーなので相当硬いと思い手にしたのですが、30g以上あれば適度に曲がって気持ちよくキャストできます。
サイレントアサシン120も借りてキャストしましたが、ロッドの硬さが顕著に現れました。
飛びすぎダニエルの40gを付けるとちょうどよく、ティップは軽く入るものの負けている感じはありません。
サーフからショアジギングで青物を狙うときにはベストマッチするロッドといえるでしょう。
【シマノ】ネッサBB(S108M+)
限られた予算でサーフフィッシングを楽しむならコレ!
シマノがエントリーモデルのサーフロッドとして販売している「ネッサBB」は価格が魅力的なロッドです。
性能を考えると「ネッサSS」をおすすめしますが、決して基本性能が低いロッドではないので、十分使えます。
ダイワの「オーバーゼア」と比較すると、こちらの方がしっかり曲げて投げられるので扱いやすいと感じました。
シーズの中で最も汎用性が高い「S108M+」をはじめの1本に選べば様々な状況に対応できるでしょう。
【シマノ】ネッサエクスチューン(S1102M+)
青物も獲れるパワーのあるロッド
日本海のサーフで友人が80㎝クラスのブリを掛けたのですが、ある程度パワーがあるので走らせると浮いてきました。
心の中では青物を応援していましたが、フルベントさせてから生み出されるパワーが素晴らしく、追従性も高いので早く弱ってしまいました。
私も借りてキャストしてみましたが、高級ロッドにありがちなピーキーさが全くありませんでした。
Mパワーよりも強いティップを搭載しているので、30gを超えるメタルジグもしっかり打ち出す遠投力を秘めています。

【シマノ】ネッサリミテッド(S108M)
圧倒的な遠投力を誇るシマノ最強のサーフロッド
スパイラルXコアと高弾性カーボンを組み合わせることで、力強くルアーを打ち出す遠投力を実現しました。
Xガイドやカーボンモノコックボディなど、シマノが持つ技術を全て注ぎ込んで設計されています。
良くも悪くもよく曲がるロッドであり、鉄板バイブを巻くと素直に曲がるので他のロッド以上に重く感じます。
また、価格が非常に高いロッドですので保有する喜びは味わえるものの、ここまでの性能を求めている方は限られるでしょう。
シマノのロッドに関するQ&A

シマノのサーフロッドをはじめて使う方が疑問に感じる点をQ&形式にまとめました。
まとめ
シマノのサーフロッドは、初心者から上級者まで予算や技量に合わせて選択できます。
おすすめは実釣性能が高い「ネッサXR」ですが、はじめの1本には「ネッサSS」を選ぶのもよいでしょう。
どのロッドもシマノの技術がしっかり使われているので、快適な釣りが実現します。
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