「サーフフィッシングをはじめたら、みんなウェーダーを履いていた」という衝撃を受けた方も多いはずです。
ウェーディングする必要がないイメージの強い釣りですが、ウェーダーは必需品です。
この記事では、その理由について詳しく説明し、ウェーダーの選び方を解説します。
これからサーフの釣りを攻略する方は、1着用意しておくとよいでしょう。
サーフで1日歩き回っても疲れにくいおすすめ商品もご紹介するので、参考にしてください。
サーフフィッシングでウェーダーを着用する理由

足元が濡れない
サーフは不規則に波が押し寄せるので、釣りに集中していると靴やズボンがズブ濡れになります。
濡れたズボンや靴は水分を含んで重くなるので、歩きにくく無駄に体力を消耗します。
冬場は足元から冷えだして、釣りどころではなくなるので、ウェーダーは必需品です。
ウェーダーを持ち出すのが面倒で靴のまま出掛けたこともありますが、案の定ズブ濡れになりました。
立ち込んで釣りができる
満潮時の遠浅サーフはポイントまでの距離が伸びるので、私のようにロングキャストが苦手な方は苦労します。
そのため、ウェーダーを履いて水に入り、少しでも距離を詰めることでバイトチャンスを増やします。
わずかな距離といえばそれまでですが、少しでもポイントに近い位置から投げられるメリットは多いです。
また、魚を水中でランディングして、そのままリリースすれば夏場でも魚にダメージを与えません。
靴の中に砂が入らない
サーフはランガンしながら魚の居場所を探るので、どうしても靴の中に砂が入ります。
細かい砂の粒は払っても靴下の繊維に食い込んだままになっているため、車や家に砂を持ち込む原因となります。
ウェーダーは靴とズボンが一体化しているので、砂が全く入ってきません。
歩きながら何度も靴の中の砂を出すストレスが解消されるため、釣りに集中できます。
サーフフィッシングで使いやすいウェーダーの選び方

素材
ウェーダーは「ナイロン」「ネオプレーン」「透湿防水素材」の3種の素材で作られています。
内部に水が浸入しないように作られているので蒸れやすく、、素材によって使用感が変わります。
最も安価な素材はナイロンですが、蒸れやすく歩き回るサーフの釣りには適していません。
ネオプレーンは蒸れやすく、厚めの生地を使っているので歩きにくい点がデメリットです。
しかし、冬場は保温効果が高いので、冷たい水に浸かっても寒さを感じにくくなります。
透湿防水素材は最も高い素材ですが、蒸れにくく歩きやすいので、オールシーズン使えます。
初心者の方はサーフの釣りが合わないことも考えられるので、まずは安価なナイロン素材から選ぶのもよいでしょう。
ウェーダーの長さ
ウェーダーは胸の高さの「チェストハイ」、ウエストの高さの「ウエストハイ」、お尻の下までの「ヒップタイプ」に分けられます。
シーバス釣りのように深い場所まで立ち込むことはないのですが、波しぶきで体が濡れやすいので「チェストハイ」をおすすめします。
機動性を生かしたい、蒸れが気になる方は快適性を優先して「ウエストハイ」を選ぶのもよいでしょう。
水に全く入ることを想定しない方は、歩きやすい「ヒップタイプ」を選んでも問題ありません。
迷ったときは、シーバス釣りでも使いやすい「チェストハイ」をおすすめします。
靴底の種類
ウェーダーの靴底はラジアルとフェルトの2種類に分けられ、サーフの釣りではラジアルが活躍します。
フェルトのように水分を含んで重くなりませんし、ソールに砂が入らないので簡単に洗い流せます。
ゴロタ浜でも滑りにくく、靴と同じ感覚で歩けるためはじめてウェーダーを履く方でも安心して使えるでしょう。
磯場や藻場の上以外ではどこでも滑りにくいので、防波堤からの釣りでは防寒着としても使えます。
サーフフィッシングに最適なウェーダー5選

サーフフィッシングで使いやすいウェーダーを5つご紹介するので、これから購入する方は参考にしてください。
はじめの1つは安価なナイロン製を選び、サーフの釣りにどっぷりハマれば使いやすい透湿防水素材に買い換えるのがよいでしょう。
【ドレス】チェストハイウェーダーエアボーン
コスパ最強のウェーダー!デザインもカッコイイ
安価なウェーダーは漁師さんが仕事で使うようなデザインが多いのですが、この商品はデザイン性に優れています。
価格の割に軽くて歩きやすいので、1日サーフで使用して疲れることはないでしょう。
靴にはキックバック機能を搭載しているので、バッカンに入って脱げば手を汚さずに持ち帰れます。
私は身長178cm、靴のサイズは26.5cmなのでLを選びましたが、ピッタリでした。

【mazume】ゲームウェーダーVer.2 サーフマニア(MZBF-553-02)
砂の上を歩きやすいウェーダー
砂を噛んで推進力変える特殊なサンドパターンのラジアルソールを搭載しています。
膝の部分は立体裁断によって仕上げているため、突っ張る感じもなく歩きやすいです。
デザインもおしゃれでmazumeブランドらしい仕上がりですので、サーフマニアの方も満足できるでしょう。
胴回りも広く作られているので脱着しやすく、体重が気になる体型の方でもストレスなく使えます。

【ダイワ】ブレスラジアルウェーダーネオ(RW-4550B-NE)
オールシーズン快適に使える透湿防水素材
ダイワオリジナルの3層構造防水透湿素材を使用しているので、オールシーズン快適に使えます。
防水機能ではありませんが、フロント内側にポケットがあるので車の鍵を防水袋に入れて収納しています。
ゴワツキがなく履き心地がよいので、長時間釣りを楽しんでも疲れることはありません。
水の抵抗を受けにくいので水中でも歩きやすく、シーバス釣りでも愛用しています。

【プロックス】ブリザテックポリカウェダー チェスト(PX3202)
透湿防水素材なのに安い!はじめの1個にもおすすめ
透湿防水素材の「ブリザテックPC」生地を使用していますが、有名釣り具メーカーの商品よりかなり安い価格で売られています。
ややゴワツキを感じるものの、特殊PC加工によって加水分解を抑えているので長持ちします。
ベルトやベルト管などの耐久性にも問題はなく、ブランドを気にしない場合はこれで十分です。
サイズは7種類用意されており、女性や子供のサイズも用意されている点もおすすめの理由です。

【リバレイ】ウェーダー RBB サーフウェーダー(7618)
水の中でも圧迫感を感じにくいウェーダー
水圧による足への圧迫感を考慮したデザインを採用しているので、長く立ち込んでいても足が疲れません。
水中でも歩きやすいように細身のデザインに仕上げられていますが、立体裁断仕様ですのでしゃがんでも苦しくありません。
ブーツとの結合部分が二重構造になっているので、長期間使用しても破れる心配はないでしょう。
友人に借りて着用したことがあるのですが、履きやすく脱ぎにくい印象でした。
このデメリットを差し引いても使いやすいので購入しても後悔はないでしょう。
サーフフィッシングでウェーダーを着用するときの注意点

フローティングベストは必需品
サーフフィッシュングでウェーダーを着用すると、必ず水に立ち込みたくなります。
堤防からの釣りで先端まで歩きたくなるのと同じで、少しでも沖に近づきたくなります。
この行動は間違いではないのですが、ヘッドランド(人口岬)や突堤のあるサーフでは注意してください。
離岸流が発生しやすく足元をすくわれると、あっという間に沖まで流されます。
ウェーダーを履いていると転んだときにズボンの空気が抜けないので、つま先が浮いて頭が沈みます。
そのため、暑い夏でも必ずフローティングベストを着用することが大事です。
私はポケットに小さいナイフを入れており、万が一のときはウェーダーを切り裂いて空気を抜けるようにしています。
持ち帰りは収納ケースを使う
サーフで使用した後のウェーダーは海水で濡れており、靴には砂が沢山付いています。
ビニール袋に入れて持ち帰ってもよいのですが、重みで破れると車やバッグの中が汚れます。
そのため、ウェーダー用の入れ物を用意して持ち帰るようにしています。
釣り具メーカーが販売している専用ケースがベストですが、プラスチックの工具箱でも問題ありません。
まとめ
サーフフィッシングは足元が濡れやすい釣りですので、ウェーダーは必需品です。
靴に砂が入るストレスがなくなりますし、水に入ってポイントまでの距離を縮めることもできます。
安価なナイロン製のウェーダーでもよいので、1つ用意しておくと便利に使いこなせるでしょう。
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