シーバスは都会の港湾部、河川でも狙えるため非常に人気が高いターゲットです。
そのため、実績の高いエリアは激戦区となっておりスレた難易度の高いシーバスばかりです。
そこで新しいポイントとして注目されているのがヒラメやマゴチでは定番のサーフです。
通常のシーバス釣りと異なる地形ですので、リール選びを間違えると満足にアプローチできません。
そこでこの記事では、サーフでシーバスを狙うときに適したリールの選び方について解説します。
おすすめにリールも5機種厳選したので、新しいフィールドの開拓をお楽しみください。
そもそもシーバスはサーフで釣れるのか?

サーフはヒラメやマゴチを釣るイメージが強く、シーバスに結びつかない方も多いでしょう。
大規模河川流れ込むサーフなら、河口でウェーディングした方が早いと考えるのが普通です。
この考えは正解であり、サーフでシーバスが釣れるのはベイトの回遊があるときだけです。
ゼロか100かという極端な釣果になることが多いので、安定した釣果は得られません。
しかし、激戦区のような混雑はなく、特にヒラメやマゴチの活性が落ちる昼間はガラガラです。
実はこの昼間が狙い目であり、シーバスが群れでベイトを追うことも多いため、1匹釣れたら入れ食いということも珍しくないのです。
また、その日だけベイトの回遊がない場合は、藻場や沖のテトラ帯に隠れていることもあります。
80cmUPの大型が釣れることも多いので、ゼロか100かという釣りでも狙う価値はあるでしょう。
サーフシーバスはリールの選択が重要

サーフシーバスはゼロか100かの釣りですので、リール選びにも気を使うべきです。
シーバスの回遊ルートにルアーを投げ込み、群れが去る前に2匹目を釣って釣果を伸ばします。
遠投性、パワーを兼ね備えたリールでなければサーフでは役に立ちません。
また、デイゲームのようにギリギリ見切られないスピードでルアーを巻き続けることも大事です。
80cmを超えるシーバスもHITするため、使用するラインの太さに合ったリールを選ぶことも大事です。
そのため、ギア比やラインキャパもリールを選ぶときにはチェックしておくとよいでしょう。
一般的なシーバス釣りのようにハイギアかローギアかという単純な選択では攻略できないのがサーフシーバスです。
サーフシーバスに最適なリールの選び方

リールの種類
ベイトリールのブレーキ性能が一段と高くなり、扱いに慣れていない方もバックラッシュを恐れずキャストできるようになりました。
そのため、遠投性が求められるサーフシーバスでも、ベイトリールを使う方が増えています。
スピニングリールと違って太いラインを巻いても飛距離が落ちにくく、パワーを生かして巻き上げられます。
ただし、無理にベイトリールを選択する必要はなく、素直にスピニングリールを選ぶべきです。
通常のシーバス釣りでストラクチャーをピン撃ちする方、ボートシーバスを楽しむ方だけにベイトリールをおすすめします。
番手(サイズ)
サーフシーバスではヒラメやマゴチを狙うときと同じように4000番のリールを使用します。
一般的なシーバス釣りではPE0.8号を使いますが、80cmを超えるランカーサイズも掛かるので、PE1.0号が基本です。
3000番よりも頑丈でパワーがあるので、バラシの多い波打ち際もゴリ巻きで交せるでしょう。
また、遠投先で不意に青物やシイラなど引きの強い魚を掛けても走らせれば獲れます。
港湾部のシーバス釣りのノリで3000番を持ち込んだこともありますが、離岸流に逃げ込まれると引き釣り出すのが大変なので止めました。
ギア比
スローな動きで食わせるナイトゲームやラインをシビアに操作するドリフト釣法ではローギアを使用します。
しかし、サーフシーバスではデイゲームのように見切られないギリギリのスピードで食わせるため、ハイギア一択で間違いありません。
ボトムから丁寧に巻き上げて食わせる場合でも、ハンドルをゆっくり回せばスローな釣りを展開できます。
巻き感度に優れているため、ルアーがベイトに当たるコツンという衝撃や潮流の変化も見逃しません。
また、手返しよくナブラを撃てるので、効率よくポイントを叩けるでしょう。
ローギアでもチャレンジしましたが、とにかく疲れるので今は使っていません。
遠投性に優れたスプール
サーフシーバスは遠浅サーフでもドン深サーフでも遠投性が求められます。
ダイワの「LC-ABS」、シマノの「AR-Cスプール」のように遠投性を意識したスプールのリールを選択してください。
ドン深サーフでも斜めにキャストすることで、真っ直ぐ投げるよりもカケアガリを広く探れます。
シーバスはヒラメやマゴチと違って遊泳力があるので、カケアガリに沿ってルアーを動かせば誘い出せます。
ちなみにアブガルアが採用している「ロケットラインマネジメントシステムTM」のヒューンというキャスト音も大好きです。
サーフシーバス用リールおすすめ5選
サーフシーバスだけでシーズン通すとボウズ率が極端に高くなるので、通常のシーバス釣りと合わせて楽しむ方がよいでしょう。
そのため、リールを選ぶときはいつものシーバス釣りと共用できるものを1台用意して使い回すことをおすすめします。
おすすめのリールを5つご紹介しますが、迷ったときにはコスパのよい「カルディア」「ミラベル」をおすすめします。
【ダイワ】カルディア(LT4000-CXH)
港湾部もサーフもこの1台で全てカバーできる
カルディアは軽くて巻き心地もよいので、港湾部のシーバス釣からウェーディング、サーフシーバス全て使用しています。
ボディの剛性も高いため、中型の青物までなら十分勝負できるので特に不満もなく使っています。
何度かナブラを追って走っているときに転びましたが、砂が付いてもペットボトルの水で洗えば問題ありません。
こういうときにもマグシールドの偉大さを感じられるので、ぜひ使って欲しいです。
【シマノ】ミラベル(4000XG)
軽くてシーバスロッドの操作性を高めてくれる!
この価格で軽さを実現したシマノの技術力と企業努力には頭が下がります。
サイレントドライブも投入しているので、巻き心地が滑らかで感度も高いリールです。
「コアプロテクト」ではなく「Xプロテクト」を搭載していれば、ダイワ党の私も間違いなく愛用していました。
しかし、「アルテグラ」より安く2万円以下でこの性能なら文句なしといった評価です。
【シマノ】アルテグラ(4000XG)
シマノの名器はサーフシーバスでも大活躍
上位機種のテクノロージーを贅沢に使用したアルテグラはコスパ最強のリールです。
3000番をシーバスの入門リールとして選ぶ方が多いのですが、サーフでシーバスでは4000番を使用してください。
価格はダイワの「カルディア」よりやや安いのですが、実釣性能は変わらないと感じています。
軽さを求めるなら「カルディ」「ミラベル」、耐久性なら「アルテグラ」と考えています。
ドラグの追従性もよいので、フッキングが甘い状態のシーバスもバラシが軽減されるでしょう。
【アブガルシア】ROXANI(4000SH)
高性能な割に安いリール
高強度アルミ鋳造合金のフルメタルボディを採用しているので、大きいシーバスを掛けてもグイグイ巻けます。
ハンドルもカスタムしたようなカーボンハンドルを搭載しているので、とてもかっこよい仕上がります。
「ロケットラインマネジメントシステムTM」を搭載しているので飛距離も問題ありません。
ドラグも狙う魚の大きさによって組み替えられる「2WAYドラグ」を搭載しています。
これだけの性能が揃って定価2万円以下ですので、ダイワやシマノのリールは面白くないという方は間違いなく買いです。

【ダイワ】モアザン PE TW(1000-XHL-TW)
シーバス用ベイトリールといえばコレ!
価格は高いのですが、サーフシーバスに合った速度でルアーを巻けますし、パワーも十分です。
PE1.5号を200m巻けるスペックですが、ロングリーダーを組む私は170m程度に抑えています。
ブレーキはシマノDCのオートマチックな感じではなくルアーに合った設定を探る必要があります。
これがベイトリールの楽しさでもあり、慣れれば慣れるほど飛距離が伸びてキャストするだけでも満足できるでしょう。

サーフシーバス用リールに関するQ&A

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