サーフは潮通しがよいので、ヒラメやマゴチ以外に青物やタチウオ、カマスなど様々な魚種を狙えます。
40g前後のジグを使えば、サーフロッドのままショアジギングを楽しめます。
しかし、青物を狙うときには頑丈でパワーのあるリールを使わなければ釣果を伸ばせません。
そこでこの記事では、リール選びにこだわる理由、選び方について解説します。
巻き心地がよくパワーもあるおすすめのリールもご紹介しますので参考にしてください。
サーフからショアジギングでリールにこだわる理由

サーフからのショアジギングでは多種多様な魚を狙え、その代表格が青物です。
ヒラメやマゴチとは比べものにならないパワー、スピードを持っており、半端ないスタミナで長く抵抗します。
そのため、ドラグを生かして効率よく体力を奪い、隙をついて一気に巻き上げることが大事です。
ときにはゴリ巻きファイトで強引にラインディンへと持ち込み、2匹目を狙うこともあります。
この動作をスムーズに行うためには、頑丈でパワーのあるリールが必要となります。
走らせて時間を掛ければ一般的なサーフリールでも獲れますが、時合いの短い青物を相手に効率重視の釣りは展開できません。
そのため、サーフからのショアジギングで青物を狙う方は、リール選びにこだわるべきです。
サーフからショアジギングに適したリールの選び方

番手(サイズ)
サーフからのショアジギングを楽しむ場合、番手は2つの考え方から選んでいます。
ヒラメ、マゴチを狙いながら中型までの青物を狙う場合は、定番の4000番で十分勝負です。
ただし、軽さを捨てて剛性とパワーに全振りした金属ボディのリールを選ぶことがポイントです。
パワーロスが少ないため、青物を掛けた瞬間、強引に頭を自分の方に向けてゴリ巻きで取り込めます。
一方、中型以上の青物だけを狙う場合、中型までの数釣りにこだわる場合は5000番を選んでいます。
番手を1つ大きくするだけでも剛性とパワーが上がり、ドラグ性能も高くなるためです。
ダイワの「ZAION V」、シマノの「CI4+」のようにカーボンハイブリッド樹脂をボディの素材に使用したリールは軽いです。
サーフロッドにセットしてもシャープに振り抜けるため、飛距離も伸ばせるでしょう。
ギア比
サーフの釣りは巻き感度に優れ、素早くルアーを回収できるハイギアが適しています。
ショアジギングスタイルで攻略する場合も、この考えでハイギアを選択してください。
ナブラを見つけたときには、ハイギアの巻き取り量を生かして、表層を超高速巻きしながら青物を狙います。
ただし、ジグは激しくロッドを操作してアクションを加えるため、ミノーやワームに比べて疲れます。
せっかく青物を掛けてもバテていると満足にファイトできないため、体力に自信のない方はローギアでも構いません。
ハイギアとローギアのリールを空巻きすると、巻きの重さは誰でも体感できるほど異なります。
どんなに高級なリールであっても、ギアの特性上ハイギアのリールは巻きが重くなります。
そのため、まずは自分の手で空巻きして使いこなせるギア比を選ぶとよいでしょう。
ドラグ機能
サーフは磯場と違って根がないため、青物を掛けてもPE1.0号以上を巻いておけば走らせて獲れます。
このときに、ファイトを左右する重要な機能がドラグであり、ラインをスムーズに出せるドラグでないと勝負になりません。
また、初心者の方は思い切った勝負ができないため、どうしてもファイト時間が長くなります。
そのため、耐久性が高く長時間ファイトしてもドラグの滑りに変化がないものを選んでください。
ダイワの「ATD」、シマノの「デュラクロス」を参考に選ぶとよいでしょう。
また、対象魚によって性能を変えられるアブガルシアの「2WAYドラグ」もおすすめです。
剛性・パワー
剛性の高いリールは負荷が掛かった状態でパワーロスがなく、安定して青物との距離を縮められます。
エントリーモデルのリールでもサーフからのショアジギングを楽しめますが、剛性が低く耐久性にも難があるのでおすすめしません。
1回だけの釣りで壊れるようなことはないのですが、ギアにガタが生じて巻き心地が悪くなるでしょう。
消耗品と割り切り、1年で使い捨てる考えもありですが、道具には愛着が沸くので私はミドルモデルを選びます。
万が一、青物との勝負に負けても「腕が悪かった」と割り切って気持ちを切り替えられます。
リールの種類
サーフからショアジギング楽しむ場合、基本的にはスピニングリールを選択します。
スピニングリールはショアから使う汎用モデル、オフショアで使うSWモデルに分けられます。
両者の違いは、判りやすくいえばパワー、剛性、耐久性の違いであり、SW機種の方が上です。
ただし、重量が増すデメリットも存在するため、狙う魚のサイズに合わせて選択してください。
中型の青物までは汎用モデル、大型の青物はSW機種と使い分けていますが、無理にSW機種を買う必要はありません。
私はオフショアのキャスティングゲームも楽しむので、SW機種をサーフに持ち込んでいるだけです。
サーフでショアジギングを楽しむおすすめリール5選
サーフでショアジギングを楽しめるおすすめのスピニングリールを5機種ご紹介します。
頑丈でパワーのある機種を厳選したので、青物を掛けても安心してファイトできるでしょう。
番手は4000・5000番が適しており、狙う青物サイズに合わせて使い分けてください。
迷ったときは、アルミボディで作られた4000番を選べば、サーフの釣り全てを1台でカバーできます。
【ダイワ】レグザ(LT-4000-CXH)
タフに使用しても壊れにくいアルミボディのリール
サーフから青物を狙う方に、ぜひおすすめしたいのは、剛性が高く耐久性に優れたレグザです。
高剛性なアルミボディを採用しているので、負荷が掛かった状態でもグイグイ巻けるでしょう。
また、自重が重くなるデメリットを持っていますが、逆に安心感へとつながるので思い切ったファイトができます。
見た目もハイエンドモデルのような高級感があり、19セルテートのようなスプールのデザインがシルエットを引き立てます。

【シマノ】ストラディック(C5000XG)
ガンガンしゃくれる頑丈なリール
SW機種のようなゴツイ感じはないのですが、カチっとしており弱い感じがないのでガンガンシャクレます。
引き抵抗の強いジグを高速巻きしたり、コンビネーションジャークで派手にシャクっても剛性不足を感じません。
本格的にショアジギングをはじめる方には「ツインパワー」をおすすめしますが、中型の青物までならストラディックで十分です。
ドラグも耐久性の高い「デュラクロス」を採用しているため、想定外の大物を掛けても時間を味方にしてファイトできます。
【ダイワ】BG SW(4000D-CXH)
ショアジギングに軸足を置くならこの1台
サーフから投げるルアーはジグがメインという方には、安価で実釣性能が高い「BG SW」をおすすめします。
オフショアのキャスティングを想定して設計されているため、剛性が高く4000番でも青物と余裕で対峙できます。
PE1~1.5号の使用に適したリールですので、シイラ、ソーダガツオなども気軽に狙えるでしょう。
ただし、マグシールド搭載していないのでシャワー洗浄できない点だけがネックです。

【シマノ】ツインパワー(4000XG)
掛けた青物を獲りにいける質実剛健なリール
定価5万円を超えるので気軽に購入できませんが、掛けた魚を獲りにいけるパワーと剛性の高さは同じ価格帯のリールにはありません。
青物掛けたときに得られる安心感は金属ローターを使用しているためであり、獲れる自信へとつながります。
ただし、密巻き搭載機種特有のライントラブルも発生するため、必ずラインにテンションが掛かった状態で巻き上げてください。
また、柔らかいPEラインを使用するとトラブルが起きやすいため、ハリ・コシのあるPEを選ぶべきです。
【アブガルシア】REVO SP Beast(4000SH)
初心者でもジグを操作しやすいリール
軽量なC6Vローターを搭載しているので、初動が非常に軽く緩急のアクションをストレスなくこなせるリールです。
10個のHPCRボールベアリング、2WAYドラグ、ロケットラインマネジメントシステムTMなど機能性も充実しています。
同社の「ロケット4000S」に比べてギア比が低いため、移動距離を抑えたアプローチも得意です。
デザインもダイワやシマノにはないかっよさを持っており、一目でアブガルシアのリールと判ります。

サーフで使うショアジギングリールに関するQ&A

これからサーフでショアジギングを楽しむ方が、気になる点をQ&Aにまとめました。
まとめ
サーフからショアジギングスタイルで青物を狙う場合は、4000番と5000番を使い分けます。
中型の青物までは4000番、大型の青物は5000番と使い分ければストレスのない釣りを実践できるでしょう。
ロッドはショアジギングロッドが適していますが、40gまでのジグならサーフロッドでも問題ありません。
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