サーフの釣りで使うリールは、1~10万円ほどで販売されており、実釣性能が高いミドルモデルをおすすめします。
しかし、サーフを徹底的に攻略するためには、ハイエンドモデルの存在も欠かせません。
そこでこの記事では、ハイエンドモデルの必要性、メリット・デメリットについて解説します。
ダイワ、シマノ、アブガルシアの3社から最強のサーフリールを厳選してご紹介しますので、リール選びの参考にしてください。
ハイエンドモデルのサーフリールは必要?

サーフの釣りにハイエンドモデルのリールが必要か、不要かという答えは釣り人の考え方次第です。
高級なリールでなくてもランカーサイズのヒラメ・マゴチを獲れるということは断言できます。
一番大事なことはミドルモデルのリールを購入し、とにかく釣り場に通うことです。
浮いたお金を釣行費、ラインやルアーの購入費に充てることで、釣り場でしか学べないことがみえてきます。
そのため、サーフの釣り歴5年未満の方にはハイエンドモデルのサーフリールをおすすめしません。
自分の釣りスタイルが確立し、リールに求める性能を明確に書き出せる方だけにハイエンドモデルのサーフリールをおすすめします。
求める性能がハッキリしていれば、高額なリールを購入してもミスマッチによる後悔が無くなるでしょう。
もちろん、釣りはあくまでも趣味の世界ですので、保有する喜びを得るためにハイエンドモデルを購入するのもありです。
ハイエンドなサーフリールの価格帯
ランク | 定価 |
---|---|
エントリーモデル | 1~2万円 |
ミドルモデル | 2~4万円 |
ハイエンドモデル | 4万円以上 |
サーフリールは1~10万円で販売されており、エントリーモデルは1~2万円、ミドルモデルは2~4万円で購入できます。
ハイエンドなサーフリールは4万円以上で販売されており、メーカーによって最高峰のリールに付けられる定価は異なります。
ダイワの「EXIST」やシマノの「ステラ」は10万円近い定価が付けられており、高嶺の花という言葉しか浮かびません。
アブガルシアの「ZENON」は5万円ほどですので、高いリールですが割安に感じます。
ハイエンドなサーフリールを使うメリット
メリット1:自分の釣りに納得できる
最近はミドルモデルのサーフリールも性能が高くなり、ハイエンドモデルとの差が少なくなりました。
しかし、自分の釣りを納得させてくれるのはハイエンドモデルのサーフリールだけです。
魚をバラした時には「自分の腕が未熟だった」と割り切り、次の成長へとつなげてくれます。
釣り大会では実力が拮抗した人と競うことになるので、道具の差が勝敗を分けることもあるでしょう。
どんなときでもミスによる後悔を軽減してくることが、ハイエンドなサーフリールを使う一番のメリットと感じています。
メリット2:安定感のある巻きが実現する
ハイエンドモデルのサーフリールはギアやパーツの構成などにメーカーの最新技術が使われています。
初動が軽く、止めたいタイミングピタっとハンドルが止まるので、安定感のある巻きでアプローチできます。
わずかなブレでチェイスを止めるシビアなコンディションでは、強い武器となるでしょう。
特にサーフフィネスで軽量なルアーを操作するときには、ミドルモデルとの差を体感できます。
メリット3:サーチ能力が高くなる
ノイズが少なく軽やかな巻き心地を実現したハイエンドモデルのサーフリールは、わずかな違和感も手元に伝えてくれます。
釣り歴の長い方は、ゴミが当たったのか魚のミスバイトなのか簡単に見分けられるでしょう。
今まで判断できなかったアタリを的確に分析できるため、狙うべきポイントもより絞り込めます。
また、巻き感度の高さがわずかな潮流の変化も捉えてくれるため、キャストすべきポイントも絞りやすくなります。
メリット4:保有する喜びが味わえる
サーフの釣りはルアーやラインなど消耗品も定期的に購入する必要があるため、お小遣いの多くを費やします。
お小遣いの中から少しずつ貯めたお金で購入したハイエンドなサーフリールには特別な感情が芽生えます。
自宅に帰ってハンドルを回すだけでも満足してしまうのは、私だけではないはずです。
釣り場でもかっこいいので非常に目立ち、釣れていなくても優越感に浸れるでしょう。
実釣性能とは別に保有する喜びまで味わえるのがハイエンドモデルの魅力です。
メリット5:買取に出せる
ハイエンドなサーフリールは気軽に購入できないため、憧れの存在です。
古くなっても一定の需要があり、「EXIST」「ステラ」というネーミングだけでも値段が付きます。
購入時には痛い出費となりますが、買取に出すとよほど状態が悪くない限り消耗品を購入するくらいの金額で売れるでしょう。
私は愛着の湧いた道具を売ることに抵抗をもつため、餌釣りなどに流用して壊れるまで使い倒しています。
ハイエンドなサーフリールを使うデメリット

デメリット1:扱いに気を遣う
サーフは磯場と違ってリールをぶつけて傷をつける心配はありませんが、砂の上に落とす可能性はあります。
ハイエンドなサーフリールは防水性が高いため、万が一、スプール内に砂が入ったら洗えば済むだけの話です。
しかし、苦労して貯めたお金で購入したリールは、すごく扱いに気を遣います。
上級者が使うイメージが定着しているので、周りの視線も意識してしまいます。
私と同じ考えの方は価格の上限を「ルビアス」「ツインパワー」あたりにする方が使いやすいでしょう。
デメリット2:掛けたお金に見合った釣果は保証されない
ハイエンドなサーフリールの巻き感度を生かせば、サーチ能力が高まるため釣果UPにつながります。
ただし、選定するルアーやライン、釣り人の技術が伴っていることが前提です。
タックルにこだわるならルアー、ラインなど魚に近い場所からお金を掛けていくべきです。
ルアーの選択やアプローチの仕方を間違えると、10万円のリールを使ってもノーバイトに終わります。
そのため、釣れないことを理由にリールをグレードアップすることはおすすめしません。
デメリット3:次のリールもハイエンドモデルを選んでしまう
サーフリールに限らず、ハイエンドモデルはどれも巻き心地がよく、見た目もかっこよく仕上がっています。
ここに保有する喜びが加わると、実釣性能を無視してでも手放せない存在となるでしょう。
「ステラ」を購入した人は次も必ず「ステラ」が欲しくなり、タックルにお金をかけ過ぎてしまいます。
ステラが欲しいのか、ランカーヒラメを釣りたいのか、よく分からなくなってしまいます。
そのため、最高峰のリールのワンランク下に位置する準最高峰のリールまでと上限を決めておくことも大事です。
ハイエンドなサーフリールおすすめ5選
ダイワ、シマノ、アブガルシアが販売しているハイエンドなサーフリールを5つご紹介します。
どれも定価4万円以上の高級リールですので、サーフで求められる性能は十分満たしています。
はじめてハイエンドなサーフリール購入する方は、「ルビアス」「ツインパワー」を検討するのがよいでしょう。
【ダイワ】ルビアス(PC LT3000-XH)
サーフフィネスを極める方におすすめ!
定価5万円ほどのリールですので、頑張ってお小遣いを貯めれば手が届くハイエンドなサーフリールです。
このモデルは一回り大きいボディに3000番のローターとスプールを組み合わせているため、軽さとパワーを武器にできます。
ロッドを軽く握って操作するサーフフィネスに適しており、より繊細なアプローチを可能としてくれます。
サーフの釣りはルビアスで番手を揃えてもよいと感じるほど高性能な仕上がりです。
【シマノ】ツインパワー(4000XG)
パワーを生かしてサーフから青物を狙えるリール
ツインパワーはアルミのローターを搭載しているので、負荷が掛かった状態でゴリ巻きしても歪みません。
ギアもボディも剛性が高いものを使用しているので、サーフから青物を狙うときに活躍します。
深い場所を重いルアーで探る時や引き抵抗が強いルアーを早巻きするときには、力強さを体感できるでしょう。
サーフはライトゲームのような繊細さを求めないので、「ステラ」より「ツインパワー」の方がマッチします。
【アブガルシア】ZENON(4000SH)
ダイワやシマノのハイエンドなリールに負けていない!
アブガルシアのリールは1~2年使うと巻き心地が悪くなる点が欠点だと感じてしました。
失礼な話ですが、ダイワやシマノと比べてスピニングリールの性能は遅れをとっています。
しかし、この「ZENON」は、強度や剛性感、耐久性が見直されており、安心して長く使えるようになりました。
知人から2年使い倒したリールをお借りしたのですが、ゴリ感もなく初期性能が維持されていました。
定価5万円ほどのリールとは思えない軽さ、巻き心地も実現しており、サーフ以外の釣りでも使い倒せます。

【ダイワ】EXIST(LT4000-XH)
ダイワ最高峰のリール
離岸流の際で掛けた魚もグイグイ寄せるパワー、軽いジグヘッドも繊細に扱える巻き感度など守備範囲の広いリールです。
タフに使い込んでも初期性能が衰えない耐久性も魅力であり、何の不満もなく使い倒せます。
非常に軽く重心が手元に近いため、キャストするときの遠心力すら気にならなくなるでしょう。
ただし、ここまでの性能をサーフの釣りに求める方は限られており、多くの方がオーバースペックに感じます。

【シマノ】ステラ(4000XG)
シマノ最高峰のリール
パワーがあるので鉄板バイブ、ブレード系ルアーもスイスイ巻くことができます。
また、ドラグの性能も非常に高く、不意に青物を掛けてもスムーズに追従して体勢を立て直すチャンスを与えてくれます。
「ツインパワー」も十分凄いスペックのリールですが、「ステラ」は次元が違うと体感するでしょう。
ただし、密巻きを採用しているため、コーティングの剥がれたPEラインはトラブルの原因となるので注意してください。
ハイエンドなサーフリールに関するQ&A

ハイエンドなサーフリールに関する疑問点をQ&A形式でお答えします。
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