サーフでヒラメやマゴチを狙いう場合、頑丈でパワーのある4000番を使います。
中型までの青物とも対峙できるため、はじめの1台を選ぶときには、まず4000番を選べば間違いありません。
ただし、3000番の方が使いやすいシーンもあるため、使い分けることも大事です。
そこでこの記事では、3000番のサーフリールを使うメリット・デメリットについて解説します。
巻き心地がよく、繊細なアプローチに適したおすすめのリールもご紹介します。
3000番のサーフリールを使うメリット

メリット1:サーフフィネスに最適
激戦区のヒラメを繊細なアプローチで攻略するサーフフィネスが流行しています。
PE0.8号を使うのが一般的ですが、私は1.0号より細いラインを使いません。
サーフには釣り人の予測をはるかに超える大物が潜んでおり、0.8号では確実に捕れないためです。
3000番リールはPE1.0号の使用に適しており、初心者にもおすすめの「ダイワ カルディア LT3000-CXH」はジャスト200m巻けます。
自重も4000番に比べて軽いため、リップエンドは肘に当てて手首と腕でロッドを繊細に操作できます。
4000番でもサーフフィネスを楽しめますが、より専門性を求める場合は3000番を選びましょう。
メリット2:近距離を効率よく探れる
「サーフ=遠投性」という考えは非常に大事であり、広範囲を探れる方がバイトを拾える確率は上がります。
4000番リールをおすすめする理由はこの考えが元となっており、スプール系が大きいのでラインの抵抗が減り飛距離は伸びます。
ただし、50mほど先にカケアガリのあるドン深サーフなどでは、遠投の必要はありません。
3000番の軽さを武器に体力の消耗を抑え、集中力を持続して釣り続ける方がアプローチの精度が上がって釣果UPにつながります。
メリット3:8~9ftのロッドとバランスがとりやすい
サーフの釣りは飛距離を重視するため、10ft前後のロッドが適しており、多くの方がこの長さを選択しているはずです。
しかし、ドン深サーフはポイントまでの距離が短いため、8~9ftのロッドでも届きます。
3000番のリールは、この8~9ftのロッドとバランスがとりやすく、シャープに振り抜けます。
10ftのロッドを振り切れない方は、まず3000番リールと8~9ftのロッドでキャストの練習をするのもよいでしょう。
サーフは波打ち際で食ってくることも多いため、場所を選べば十分楽しめます。
メリット4:ボトムを丁寧に探れる
PEラインは比重が海水よりも軽いため、水に浮く性質をもっており、太いほど沈みにくくなります。
そのため、20g以下の軽いジグヘッドを使用してボトムを探る時には、PEライン1.0号と3000番リールの組み合わせが適しています。
フォール速度も速くなるため、ワームが苦手とするリアクションバイトも誘いやすくなるでしょう。
逆にスローな釣りも軽さを武器にすれば繊細さが増すため、ナイトサーフでも釣果UPを期待できます。
3000番のサーフリールを使うデメリット

デメリット1:パワー不足
リールは番手が大きいほど頑丈でパワーがあり、負荷が掛かった状態でも巻きやすくなります。
3000番リールはヒラメやマゴチが相手なら問題ありませんが、青物を掛けるとパワー不足を感じます。
ランディングに持ち込むことは可能ですが、ファイト時間が長くなるので次の1匹を釣る確率は下がるでしょう。
撒き餌さで足止めできないので、青物を狙う場合はパワーのある4000~5000番をおすすめします。
デメリット2:ロングロッドとの相性が悪い
リールは軽い方がロッドを振りぬきやすく操作も繊細に行えるため、軽いものを選ぶ傾向がみられます。
しかし、ロッドとのバランスが悪いと重心位置が先寄りになり、遠心力で自分が引っ張られてキャストが安定しません。
ロッドのお尻を重くして重心位置を手元に近づける方が、シャープに振り抜けます。
そのため、10ftを超えるロングロッドに組み合わせる場合は、自重の重い4000番以上が適しています。
デメリット3:最大ドラグ力が低い
3000番リールの多くは最大ドラグ力が9㎏に設定されており、10㎏を超えるものはあまり見かけません。
ランカーヒラメを掛けた場合、バラシが多い波打ち際でゴリ巻きするとラインがズルズル出ることがあります。
そのため、上手く波が寄せるタイミングに合わせて引き上げなければ、目の前でバラシてしまいます。
ランカーヒラメを追いかける方は、無難な4000番を選ぶ方がよいでしょう。
3000番のサーフリールおすすめ5選
サーフでヒラメ・マゴチを狙うときに最適な3000番のサーフリールをご紹介します。
ラインキャパ、最大ドラグ力、自重から逆引きできる表も作成したので、自分に合った機種をお探しください。
4000番リールに近いパワーを求める方は、ボディが金属で作られた「レグザ」をおすすめします。
機種 | ラインキャパ | 最大ドラグ力 | 自重 |
---|---|---|---|
カルディア | PE1.0号-200m | 10㎏ | 205g |
レグザ | PE1.0号-200m | 10㎏ | 245g |
アルテグラ | PE1.5号-270m | 9㎏ | 225g |
ストラディック | PE1.5号-270m | 9㎏ | 225g |
ルビアス | PE1.0号-200m | 10㎏ | 205g |
【ダイワ】カルディア(LT3000-XH)
軽さと剛性を両立させたコスパ最強モデル
モノコックボディの採用によって剛性を高め、新素材ZAION Vを採用することでクラスを超える軽さを実現しました。
PE0.8~1.0号を使ったサーフフィネスに適しており、軽さを武器に繊細なアプローチで攻略できます。
マグシールドも搭載しているため、内部の耐腐食性にも優れており、初期性能が長く続きます。
コスパよいモデルですので、はじめの1台を探している方には必ずおすすめしているリールです。
【ダイワ】レグザ(LT-3000-XH)
パワーと剛性にこだわるならこのリール!
高剛性アルミボディを採用することで、パワーと剛性に全振りしたリールです。
「カルディア」と比較されることが多いリールですが、大物を狙う場合はこちらの方が適しています。
重いと批判されることもあるのですが、ロングロッドを使うサーフの釣りでは全く気になりません。
最大ドラグ力も10㎏あるので、中型の青物やペンペンシイラを狙うときには、このリールでゴリ巻きしています。
【シマノ】アルテグラ(C3000XG)
PE1.5号も使える実釣性能の高いリール
PE1.5号を270m巻けるので、ドン深サーフで大型のヒラメを狙うときでもラインブレイクを気にせずファイトできます。
性能に関しては上位機種のテクノロジーを受け継いでいるので、名器と呼ぶべき仕上がりとなっています。
2万円以下でこの性能のリールを販売するシマノは本当にすごいと会社だと感じるでしょう。
これからサーフの釣りを始める方でシマノにこだわる場合は、このアルテグラがおすすめです。

【シマノ】ストラディック(C3000XG)
アンチツイストフィンでライントラブル軽減!
アンチツイストフィンを搭載することで、ラインがスプール下部に落ちるトラブルを軽減しています。
インフィニティドライブも搭載しているので、負荷が掛かった状態でもパワーのある巻きを体感できます。
ドラグも耐摩耗性を重視したDURAクロスを採用しているので、青物を掛けても安心してファイトできるでしょう。
コーティングが剥がれて糸ヨレが起きたラインとの相性が悪い密巻き非搭載という点もおすすめの理由です。
【ダイワ】ルビアス(PC LT3000-XH)
サーフフィネスを追求するならこの1台
ルビアスには一回り大きいボディに3000番サイズのローター・スプールを搭載したパワーカスタムモデルがラインナップされています。
巻きトルクが一般的な3000番より高いため、青物の回遊がある夏から秋の釣りでも安心して使えます。
ローターの回転も滑らかでノイズが少ないため、軽量なルアーを使ってもしっかり動きと潮の流れを感じられるでしょう。
サーフフィネスで繊細なアプローチを行う場合は、必ずこのリールを使用しています。
ただし、ダイワ党の私は配色がシマノの高級リール22ステラに似ている点だけは納得していません。
3000番サーフリールに関するQ&A

3000番リールをサーフで使用する方が気になる疑問点をQ&形式で解説します。
まとめ
3000番のサーフリールはPE0.8~1.0号を使った繊細な釣りに適した番手です。
最近はフィネススタイルで狙うサーフのヒラメ釣りも流行しているため、2台目は3000番という選択もよいでしょう。
基本となる4000番と上手く使い分けて、食い渋るヒラメやマゴチを仕留めてください。
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