バイクや自転車での釣行がメインとなる方にとって、頭を悩ませるフィールドはサーフです。
たとえ車であっても、室内が狭い軽自動車やスポーツカーでは扱いに困るでしょう。
シマノのネッサシリーズは3Pロッドですが、それでも仕舞寸法は100㎝を超えています。
そこでこの記事では、2ピースロッドと変わらない使い心地を実現したサーフ用パックロッドをご紹介します。
メリット・デメリットについても解説しますので、ロッド選びの参考にしてください。
パックロッドとは携帯性に優れたロッドの総称

パックロッドは小さく折りたたんで持ち運べるロッドの総称であり、振り出し竿とモバイルロッドに別けられます。
振り出し竿は名前の通りスルスルと伸ばして使うことができるロッドであり、「テレスコピックロッド」と呼ばれることもあります。
投げ竿や磯竿の多くに使用される形状ですので、一度は目にしたことがあるはずです。
一方、モバイルロッドは4本以上の節に別けられるロッドであり、曲がりがしなやかで2ピースロッドの近い仕上がりとなっています。
サーフフィッシングは振り出し竿とモバイルロッドどっちがいい?

サーフフィッシングでは、振り出し竿もモバイルロッド使えるので、好みで選んでも問題ありません。
以前の振り出し竿は重くて投げにくかったのですが、製造技術の向上によって性能が著しく向上しています。
ダイワの「モバイルパック」を使った経験があるのですが、張りがあり曲がりもスムーズで気持ちよくキャストできました。
好みで選んで問題ないのですが、振り出し竿は隙間に砂が入ると傷がつくので、私はモバイルロッドの方が好きです。
ただし、バイクや自転車で釣行する方は仕舞寸法が短い振り出し竿を選ぶ方がよいでしょう。
パックロッドをサーフフィッシングで使うメリット

サーフで使えるパックロッドの仕舞寸法は、振り出し竿の場合70㎝ほど、モバイルロッドの場合は80㎝ほどです。
2ピースロッドの場合は170㎝ほど、3ピースロッドでも110㎝ほどの長さです。
パックロッドの方が明らかに携帯性は上であり、バイクや自転車での釣行に適しています。
車での釣行であっても、室内空間が狭い軽自動車やスポーツカーでは積みやすさを体感できます。
また、セカンドロッドとして車に積んでおくと、メインのロッドではカバーできないシーンも攻略できるメリットが得られるでしょう。
そして、結婚してから気付いたのですが、パックロッドは隠しやすいので新調しても嫁に見つかりにくく喧嘩のネタになりません。
パックロッドをサーフフィッシングで使うデメリット

パックロッドは継ぎ目が多くなるため、どうしても2ピースロッドに比べて重くなる傾向がみられます。
サーフフィッシングは砂の上を歩き回ってフルキャストを続けるので、重さによって疲れが増します。
持ち重り感も強くなるので、サーフフィネスのように繊細さが求められるアプローチでは2ピースロッドの方が使いやすいでしょう。
ロッドの調子に関しては、スムーズに曲がるロッドが多くなってきたので、大して気になりません。
サーフ用パックロッドおすすめ5選
サーフで多用する30g前後のルアーを投げやすいパックロッドを5つご紹介します。
どのロッドも2ピースロッドに使い感覚で投げられるので、セカンドロッドとしても役立つでしょう。
安くて実釣性能の高いロッドをお探しの方には、「フリーゲーム(S96M)」をおすすめします。
【シマノ】フリーゲーム(S96M)
ワンピースロッドの匹敵する美しいカーブを実現!
振り出し竿は継数が多くなるため、カーブが不自然になりやすいのですが、このロッドは美しいカーブを描きます。
非常に投げやすく、リリースポイントも掴みやすいので初心者でも気軽に遠投できます。
磯竿で培ったシマノの技術が生かされたロッドであり、セカンドロッドとしても十分活躍するでしょう。
グリップが長いので脇に挟んで操作しやすく、メタルジグを使った釣りでも活躍する1本です。

【ダイワ】モバイルパック(965TMH)
張りが強く曲がりも自然でシャープに振り抜ける
筋肉質なブランクスを使うことで張りを持たせ、シャープに振り抜ける性能を得たロッドです。
曲がりもスムーズですので、投げやすく飛距離も2ピースロッドに負けていません。
ちょい投げロッドをルアー風に仕上げたロッドと思っていましたが、よい意味で期待を裏切られました。
ハードなジャークには向きませんが、ティップで弾くようなアクションは得意なロッドです。
【メジャークラフト】「三代目」クロステージ パックロッド(CRX-964M)
1本持っていても損はないロッド
柔らかく感度の高いティップを搭載しているので、ルアーの動きを把握しやすいロッドです。
遠投先でじゃれつくアタリをガンガン掛けるのは苦手ですが、その分ワーム+ジグヘッドを使った釣りでは繊細さが武器になります。
鉄板バイブやミノーをただ巻きで使用するシーンでも活躍するロッドといえるでしょう。
中弾性のロッドですので、メタルジグとの相性が良いとはいえませんが十分使えます。
サーフだけでなくシーバス釣りやライトなショアジギングでも使える汎用性を持っているので、1本持っていても損はないでしょう。
【ダイワ】ルアーニストモバイル(96M-4)
コスパの良さで選ぶならこの1本
リーズナブルな価格設定でありながらサーフフィッシングに求められる遠投性と操作性をバランスよく保っています。
ちょうどよい硬さですので投げやすく、幅広いルアーを操作できる汎用性を持っています。
入門用ロッドとして扱われていますが、ここまで性能が引き上げられているとは思ってもいませんでした。
30gのルアーを投げるとパワー不足を感じますが、20gまでなら気持ちよく投げられます。
【メジャークラフト】NEW ソルパラ フリダシ(SPXT-96LSJ)
価格に見合わない本格仕様のロッド
メジャークラフトらしい価格に見合わない本格仕様のロッドですので、セカンドロッドとしても十分な役割を果たします。
30gのルアーを投げやすく、20gでは少し物足りない感じですが、飛距離は伸ばせます。
女性でもシャクリやすい硬さですので、サーフから青物を狙うときに活躍するでしょう。
繊細さを残しながらもトルクフルに仕上げているので、中型の青物までなら余裕でファイトできます。

まとめ
パックロッドは携帯性に優れているので、バイクや自転車で釣行する方におすすめします。
投げやすい調子のロッドが開発されているため、ストレスなく使いこなせるでしょう。
セカンドロッドとして車に積んでおくと、攻略できるシーンの幅も広がります。
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