見た目がかっこいいコルクグリップは、今も昔も変わらず愛用する釣り人が多くみられます。
しかし、サーフロッドの多くはEVAグリップを採用しているので、コルクグリップのロッドは簡単に見つかりません。
そこでこの記事では、探す手間と時間が省けるように、おすすめのロッドを3つご紹介します。
コルクグリップのサーフロッド使うメリット・デメリット、手入れの方法についても解説します。
コルクグリップのサーフロッド使うメリット

グリップ力が高い
コルクグリップのサーフロッドを使う1番のメリットは、高いグリップ力によってキャストが安定することです。
30gを超えるルアーを使って思い切りロッドを振り抜いても、手が滑らないので安心感が得られます。
特に雨の日や手が濡れた状態ではEVAグリップとの違いを明確に体感できるでしょう。
コルクグリップ特有の温かみがある触り心地は、一度使うとEVAに戻れない魅力を秘めています。
砂汚れがつきにくい
サーフは砂埃がつきやすいフィールドですが、コルクグリップはEVAのように目詰まりする心配がありません。
さっと濡れたタオルで拭き取るだけでも砂を落とせるので、車に砂埃を持ち込む心配がなくなります。
ロッドケースに入れてサーフロッドを持ち歩いている方は、ケースの中に砂埃がたまらないので洗う手間も省けるでしょう。
また、釣った魚と一緒に砂の上に並べても、手で払い落としてすぐに釣りへと戻れます。
使うほどに味が出る
EVAグリップは使い込むとテカテカになって劣化を感じますが、コルクグリップは使い込むほど味が出ます。
私は、この黒ずんでいく過程が大好きで、どんどんロッドに対して愛着が沸き可愛さも感じています。
この感覚を味わえるのはコルクグリップだけですので、愛用する方が多いこともうなづけます。
信頼できる相棒としてロッドを使いこなせば、アタリの少ないサーフの釣りも苦痛に思わなくなるでしょう。
修復・補修できる
神経質な私は、ロッドの傷が許せないので絶対に直置きせず大事に扱っています。
しかし、釣行頻度が高いため、EVAグリップはテカテカになって劣化を感じ、買い換えたい気持ちが湧いてきます。
ダイワ党としては、「オーバーゼア」のコルクモデルを販売してほしいと感じることも少なくありません。
パームスはコルクグリップを積極的に採用しているので、何度も浮気しそうになりました。
コルクグリップは使うほど味が出ますし、万が一欠けても補修することで美しさを保てます。
修復・補修する度に愛着も湧いてくるので、手放せなくなる方も少なくないでしょう。
高級感がある
コルクグリップのロッドは、どれもナチュラルで高級感のある仕上がりになっています。
シマノの「ワールドシャウラ」がコルクグリップにこだわるのは、高級感を出すためと聞きました。
EVAに比べて原価も高いため、採用しているロッドは限られますが、とにかく目立ってかっこいいです。
手触りまでも高級感があり、ハイエンドモデルでなくても保有する喜びを味わえます。
コルクグリップのサーフロッド使うデメリット

長く使うためにはメンテナンスが必要
サーフフィッシングは、障害物が少ないフィールドですのでぶつけてコルクが欠ける心配はありません。
しかし、自宅や車に積み込むときにぶつけて欠けることはあるので、注意して扱う必要があります。
欠けが起きるとボロボロ崩れて穴が大きくなるので、パテ埋めを行う必要がでてきます。
海水がかかると浪打やコルク痩せが起きることもあり、メンテナンスなしではよい状態を保てません。
また、雨の日に長時間釣りをしていると、パテが剥がれることもあります。
商品数が少ない
コルクグリップのトラウトロッドは簡単に見つかりますが、サーフロッドを販売しているメーカーは限られています。
原価が高いこと、海水がかかるとコルク痩せが起きることなどが理由であり、気に入ったロッドを簡単に見つけることはできません。
手を出しやすい価格で販売されているサーフロッドは、パームスに限られてしまいます。
ロッドビルドの技術を持っている方は、自分でコルクグリップのロッドを作るのもよいでしょう。
コルクグリップのサーフロッドおすすめ3選
見た目だけでなく、実釣性能が高いコルクグリップのサーフロッドを3つご紹介します。
サーフで多用する30g前後のルアーをキャストしやすい硬さに着目して厳選しました。
はじめの1本をお探しの方には、「ショアガンエボルブ(SFTGS-103M)」をおすすめします。
【パームス】ショアガンエボルブ(SFTGS-103M)
永く釣りをともにできる実釣性能が高いロッド
前モデルに比べてシャープなキャストフィーリングになり、サーフフィッシングで使いやすくなりました。
カーボンシートの採用によって剛性も高めているため、大物を相手にしても負けません。
はじめの1本にも最適な値段でありながら、実釣性能が高いので、永く釣りをともにできるロッドです。
コルクグリップが黒ずみ、味が出てくるまで使い倒せる1本と表現できるでしょう。
【アズーロ】NANDEMO ROD LONG(S934M)
気軽に購入できる価格が魅力的なロッド
結果だけをストイックに求める方にはおすすめしませんが、汎用性が高いので初心者には最適な1本です。
実売価格は1万円を切っており、手軽にコルクグリップのよさを体感することができます。
3ピース構造ですので、携帯性にも優れており、キャンプのお供としても活躍するでしょう。
安価なロッドですが作りはしっかりしており、70cmまでの魚ならナンデモ狙えるロッドです。

【スミス】パノラマシャフト(PNR-1063ML)
9cmミノーから40gを超えるメタルジグまで1本で投げられる!
マイルドなティップで9cmミノーを繊細に操作し、食い渋るヒラメを攻略できるロッドです。
40gを超えるジグも投げられるので、ナブラが起きた場合はメタルジグにスイッチして青物も狙えます。
強靱なバットを採用しているので、主導権を渡さず短時間で勝負をつけられます。
スムーズなベントカーブを描く変則3ピース構造を採用しているので、小型車にも積み込みやすいでしょう。
唯一の難点は定価が6万円近いことであり、本気度の高い方にしかおすすめできません。

コルクグリップの手入れ

コルクグリップの黒ずみを味と感じる方がいる一方で、汚れと捉える方もいます。
気になる方は、水を染みこませたメラニンスポンジを用意し、中性洗剤で洗浄すれば黒ずみを落とせます。
この方法でも黒ずみが残る場合は、まずシールシートやグリップエンドにマスキングを施してください。
そして、紙やすりの1000番で擦るときれいになり、新品のロッドのような美しさが戻ります。
欠けに関しては、爪楊枝を使ってパテ埋めを行い、乾いてから1000番の紙やすりで凹凸をなくします。
私は「木材補修用ウッドパテ ラワン」を愛用しており、その理由はアクリル樹脂系なので水に濡れても剥がれにくいためです。


まとめ
コルクグリップのサーフロッドは数か少ないので、自分好みのロッドが見つからないこともあります。
しかし、黒ずみ味が出るグリップはコルクしかないので、性能を妥協しててでも使う価値があるでしょう。
実釣性能を求めることも大事ですが、保有する喜びや愛着を求めるのも釣りにおいては大事です。
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