サーフで定番の魚といえば、マゴチやヒラメですが場所によっては青物も狙えます。
また、最近はメータークラスのオオニベが釣れるポイントも増えてきました。
これらの魚を相手にする場合、ロッドはもちろん、リールもワンランク上の番手が必要となります。
そこでこの記事では、5000番のサーフリールを使うメリット・デメリットについて解説します。
頑丈でパワーのあるおすすめのリールもご紹介しますので、力でねじ伏せるファイトをお楽しみください。
5000番のサーフリールを使うメリット

メリット1:太いラインを使える
5000番のサーフリールを使う一番のメリットは、PE2.0号を200m以上巻けることです。
大型の青物やシイラ、オオニベを掛けても一瞬で切られる心配はありません。
ロッドが伸されても落ち着いてドラグを調整すれば主導権を奪い返せます。
また、ミスキャストによる高切れの確率も軽減されるため、重いルアーも安心して投げられます。
メリット2:ガチンコ勝負ができる
青物のような回遊魚は、一瞬で群れが去ってしまうので効率よく釣らなければ数が伸びません。
5000番リールのパワーを生かせば力でねじ伏せるガチンコ勝負ができるため、ファイト時間を短縮できます。
小型の青物やサゴシが相手なら、ほとんどドラグを使わずゴリ巻きで勝負できます。
サーフの嫌われ者として扱われるアカエイが、底にへばりついても簡単に引きはがせるでしょう。
メリット3:遠投性に長けている
リールは番手の数字が大きくなるほどスプールの直径も大きくなるため、ラインの放出時の摩擦が少なくなります。
キャスト後半にスプール内で糸減りが起きても失速しにくくなるので飛距離が伸びます。
これはタックルバランスがよく、ロッドを振り切っていることが前提ですので、必ず飛距離が伸びるという訳ではありません。
ただし、重いルアーをキャストするときに高切れを恐れている方は、太い糸で不安なくキャストできるので飛距離が伸びます。
メリット4:ショアジギングなどと兼用できる
5000番リールを用意しておけば、サーフの釣りと感覚が似ているショアジギングも楽しめます。
ロッドは専用ロッドを用意する方がよいのですが、中型までの青物を狙う場合はロッドもそのまま使えます。
他にもかご釣り、ぶっ込み釣りなど餌釣りで大物を狙うときにも便利に使える番手です。
1台のリールで複数種の釣りをカバーできるので、1つ手元に置いておくとよいでしょう。
私は夏の夜にタマンの打ち込み釣りを楽しみますが、サーフで使う5000番リールを使っています。
5000番のサーフリールを使うデメリット

デメリット1:自重が重い
最近のリールは素材が見直され、金属ボディを使ったエントリーモデルでも軽くなりました。
しかし、流石に4000番と5000番を比較すると、手にしたときには重さの違いを感じます。
例えばダイワのレグザの場合、「LT4000-CXH」は255g、「LT5000-CXH」は280gとなっています。
その差はわずか25gですが、軽い9ft台のロッドに組み合わせるとタックルバランスが悪くなりシャープに振り抜けません。
大物を狙うために使う10ft以上のMHロッドと組み合わせるのがよいでしょう。
当然、サーフでヒラメやマゴチを狙う釣りにはオーバースペックのタックルです。
デメリット2:細いラインの使用に適さない
サーフでヒラメやマゴチのランカーサイズを掛けても、PE1.5号を200m巻いておけば問題なく取り込めます。
そのため、サーフの釣りには4000番のリールが最も適しており、PE2.0号を300m巻ける5000番は大きすぎます。
下糸を多く巻いて使用すれば問題ないのですが、目的もなく5000番を選ぶ意味がありません。
最近はフィネススタイルのサーフ攻略も流行しているため、自分の釣りスタイルと相談してから購入してください。
5000番のサーフリールが活躍するシーン

サーフの地形は様々で、釣れる魚も季節や地域によって異なるため、必ずしも5000番が必要という訳ではありません。
オールマイティに使えるのは4000番ですので、はじめの1台には不適な番手です。
5000番リールが必要となるのは、青物やサゴシなどの回遊があるドン深サーフやゴロタ浜です。
また、「宮崎サーフ」「遠州サーフ」のようにメーターオーバーのオオニベが釣れる場所でも活躍します。
ヒラメやマゴチ以外の大物を狙う方は、PE2.0号を巻いてサーフで夢を追ってください。
5000番のサーフリールおすすめ5選

5000番リールのパワーを生かしてサーフの釣りを楽しめる、おすすめ商品をご紹介します。
ショアジギングでも使える頑丈なものをピックアップしたので、ぜひ大物を狙ってください。
できるだけコストを抑えたい方にはダイワの「レグザLT5000-CXH」をおすすめします。
【ダイワ】レグザ(LT5000-CXH)
安くて頑丈なリールを選ぶならこの1台
「レグザLT5000-CXH」は高剛性なアルミのボディを使用しているので、カチッと仕上がりになっています。
大型の青物とも対峙できるパワーを有しており、ショアジギングとも兼用できます。
心臓部には強度に優れたタフデジギアを搭載しているため、ゴリ巻きファイトで勝負しても壊れません。
重さがネックとなりますが、10ftを超えるパワーロッドに組み合わせると振り抜き感の低下は気にならないでしょう。

【シマノ】ツインパワー(C5000XG)
圧倒的な剛性とパワーが魅力
24ツインパワーは22ステラの技術を受け継いで作られた高性能なリールです。
圧倒的な剛性とパワーが魅力であり、5000番を使えば大型の青物も仕留められます。
ドン深サーフのボトムで掛けたオオニベもグイグイ浮かせるパワーを持っているため、サーフの大物釣りにマッチします。
ただし、密巻き採用のリールですのでコシが抜けたPEラインとの相性はよくありません。
コーティングがはがれやすい「ピットブル」との相性が悪いので、シマノ党の方は注意してください。
【ダイワ】セルテート(LT5000D-XH)
重さを感じさせないよくできたリール
フロントユニット部分を軽量化することで、持ち重り感を軽減しているため派手なアクションで使用しても疲れません。
EVAラウンドライトノブや追従性の高いドラグなど機能面も充実しています。
サーフでここまでの性能が必要かという疑問は残りますが、せっかく掛けた大物を獲るという意味では必要なリールです。
ヒラメやマゴチだけを狙う場合は、オーバースペックですが青物狙いなら間違いなく頼れる存在となるでしょう。

【シマノ】ミラベル(C5000XG)
軽さを重視するならこの1台
定価2万円以下のリールですが、5000番で自重270gという軽さを実現しています。
巻き心地もノイズが少なく、ドラグの追従性も十分なクオリティといえるでしょう。
引き抵抗の少ないルアーやジグヘッド+ワームの釣りで真価を発揮するリールです。
ただし、中型以上の青物を掛けるとパワー不足が顕著に表れるため、走らせて獲る戦略で勝負してください。
【ダイワ】フリームス(LT5000-CXH)
軽さと頑丈さを兼ね備えたエントリーモデル
「レグザ」が重いと感じた方にはワンランク下の「フリームス」をおすすめします。
剛性と軽さのバランスを考えて作られているため、9ft台のロッドと組み合わせてもシャープに振り抜けます。
マグシールドを搭載している機種の中では最も安いサーフリールですので、予算が限られている方にもおすすめです。
ライトショアジギングや磯ヒラなど様々な釣りを楽しめるので、思い切り使い倒してください。
5000番サーフリールに関するQ&A

はじめて5000番リールを購入する方が気になる疑問点をQ&形式で解説します。
まとめ
5000番のサーフリールは青物をはじめとする大型魚を狙うときに活躍します。
PE2.0号を巻かなければ勝負できない魚に適しており、ヒラメやマゴチを狙う場合は4000番の方が適しています。
上手く使い分けることが大事ですので、自分の釣りスタイルに合った番手をお選びください。
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